眺めのいい喫茶
このきっさてんは、計画都市なごや繁栄の時代の象徴、「100メートル道路」沿いにあります。
見つけたのは、けっこうムカシ。いちばんはじめに勤めた会社のなかまと、日々うっぷんをはらしにやってきた店の近くにあって、夏の暑い日、のどかわいたーと言って入ったのがさいしょ。以来、あとにも先にも入ったのが一回きりで、やってるのかどうかさえ、わからない店がまえに、もうツブレたと勝手に思ってたよ。前来たときは、店の前の木が鬱蒼としていたけど、冬だからちょっと殺風景だった。

この全面窓から、ほんとは緑がまぶしいヒーラーきっさのはずなんだけどな。ところで、アレはまだやってるだろうか、と期待しつつ中へ。
と、階段をのぼろうとしたとき、いままで見落としていた事実に気付く。メニューが何も飾られてないショウウィンドウとおぼしきものに、貼られていた紙。「日本体育協会指導員」と書かれている。喫茶経営及び体育指導員。あなどれない。

店内でポイント高いのは、やはりこの店名看板。店の中にまで、自己主張しているかのように、高々とかかげられたCOFFEE SUZUのもじ。もしかすると店の外より、主張度は高いのではないか。 そしてコレです。いま、正当派名古屋喫茶の王道を行く鈴スタイル。すべてののみものに、「レモンケーキ」が付いてくるのです。この機能的かつ、ラウンジーなトレイにのって。
わすれちゃいけない、シュガーポットチェック。おしぼり置き、灰皿、水グラスともども合格。すずしげ。やっぱりここ、夏がおすすめですな。
全面窓のそとは冬寒のまち。
道路沿いなのに、以外と静かなのだ。
さっき見た映画の話などしながら、長々と時間がすぎる。


thanks to shimadai...


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