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★★★Singing in the rain★★★
 雨の日の楽しみを教えてくれたのは、本。そして東京時代のあの人。
バブルとともに、社会人になり、いきなりどでかい会社をまかされて、プレッシャーと、自信のなさで空回りしてたころに、家に招待してくれた大先輩。
自分にとっては、あまりに「雲の上の人」だっただけに、イジョーに緊張して、駅から向かう道すがらどきどきしてた。雨がざーざー降ってる日だった。
部屋はほんと人柄を表すよなあと納得するような、趣味のいい部屋で、彼は「今年生誕100年なんだよね」(たしか)とか言って、アービンバーリンのレコードを聴かせてくれた。
アメリカの脳天気な音楽としか思ってなかったあの調べが、ほう、雨の日にはこんなふうに響くのかと驚いた。それは「やれるだけやりゃあ、いいんだよ」と言ってるようで、なんだか泣きそうになった。
雨の音と、からっとした音楽と、当時は銘柄なんてまったくわからなかったイギリスの紅茶。そのあと何時間もヨタ話して、長居して、仕事のことはけっきょく何ひとつ話さなかった。そして名編集者エキスをもらった気分に浮き立つその足で、すみやにレコードを買いに行った記憶がある。
6月になると今もあのレコードに針を落としたくなる。あのとき借りた傘は記念にわざと返さなかった。もう時効でしょ。

ペニーブライト (アウトフィットはsinging in the rain)
ペニーブライトは60年代のはじめ、かのバービーのドリームキッチンでも有名なデラックスレディング社から発売されたなんともアメリカンで脳天気なかわいさが売り物の人形。いかにも60年代はじめという雰囲気のアウトフィット、小物とかもすごいかわいい。しかしそれをさらに上回るかわいさなのがファーニチャー類。キッチンなんて、まさにアトミック。このへんもまたページにのせる予定。


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