とくしゅう Vol.2 2001.8 |
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花むすめのうた フランチシェク・フルビーンさく/イジー・トルンカえ ちのえいいちやく ほるぷ出版 1992年第7刷 260*200 注文番号:J-045 価格:\1,500 チェコを代表する芸術家イジートルンカの絵本作品の中から。むかし、おじいさんとおばあさんがとても大切にしていた庭。2人が深い眠りについたあと、そこにやってきたかわいい花むすめ。花むすめは庭をふたたび花でいっぱいにしたけど、そこに冬婆の白くて冷たい手がしのびよる…。詩の文体で描かれる幻想的なお話にトルンカの存在感あるキャラクターたちが、不思議な生命力をもって動き出します。現在入手困難。 |
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ふしぎな庭 イジー・トルンカさく ほるぷ出版 1995年第14刷 200*258 注文番号:J-046 価格:\2,000 トルンカ自らが文章も書いた唯一の絵本。絵本というより、読み物という感じの長編で、5人の少年たちが偶然発見した庭で、ネコじい、こびと、象を相手にいろんなお話を繰り広げます。原題は「庭」英語版では「まほうの門より」というタイトルででているそうです。言葉遊びや、ユーモアなど、ちょっと不条理系な感じもありますが、そこがまたまか不思議トルンカワールド。自在なレイアウト、いまにもとびだしそうな立体感あふれる絵はときどき動画を観ているような錯覚を覚えるほど。版元品切。 |
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お菓子の小屋 イジー・トルンカ絵/ハナ・ドスコチロヴァー文 金山美莎子/訳 佑学社 1983年第1刷 285*220 少ヤケ 注文番号:J-047 価格:\900 ヘンゼルとグレーテルをベースに、ドスコチロヴァーが、書き下ろしたお話です。独特な世界観、幻想的な雰囲気は、相変わらずですが、他の作品と少しタッチが違って、これも新鮮な感じです。絶版。 |
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わんぱくビーテック ボフミル・ジーハさく/イジー・トルンカえ ちのえいいちやく ほるぷ出版 1984年第1刷 260*200 注文番号:J-048 価格:\1,200 わんぱくビーテックがしでかすニヤッと笑えて、ちょっときゅんとするいろいろなできごと。いろいろなお話が集まっている短編集のような形態になっているので、気軽に読めます。ページのあちこちにレイアウト的な遊びがあったりして、トルンカはグラフィッカーでもあったのね、と再確認。平面的な遊びと、相変わらずの立体感との不思議な調和があって、とにかく楽しい絵本です。個人的には「よそのおじさん」がすき。なんだか妙に笑えます。 |
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おじいさんのおくりもの ヤン・アルダ作/イジー・トルンカ絵/保川亜矢子訳 ほるぷ出版 1984年初版/新古本 242*170 注文番号:J-439 ふるいこやで仲良く暮らすおじいさんとおばあさん。おじいさんはおばあさんに何か贈り物がしてあげたいとずっと思っていました。ついに思い立って、街にでかけたおじいさんは、川におぼれている商人を助け、お礼にいっぱいの金(きん)をもらいます…。 考えてみれば、これ逆わらしべ長者ともいえるお話です。わらしべ長者が、「知恵をつかってしあわせになる」、成長を説いている話だとすれば、これはしあわせの基本、根っこの部分のお話。お人よしのおじいさん、そしてそれをゆったり包み込むおばあさんの余裕、いいなあ…。学ぶべき。絶版。 |
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マミンカ J.サイフェルト/イジー・トルンカ挿画/飯島周訳/佐々木幸綱監修 恒文社 1989年初版/新古本 263*172 注文番号:J-440 チェコの詩人、サイフェルトの詩集です。サイフェルト自身の亡きマミンカ(お母さん)に対するオマージュ。大切だったマミンカの後ろ姿を追うようなメランコリックな味わいを避けることはできないけれど、そこにうつっている姿はやさしくて強い、そしてなつかしい、生活のまんなか。誰のこころの中にもいるマミンカの姿。大好きだったケーキ屋のにおいや、汽車の煙、練習がいやだったバイオリン、紅茶の箱の不思議な絵柄、パイプを手にした父親の膝の感触。遠い国のチェコの日常であることを忘れて、自分の幼い頃を重ねて読んでしまうことばがあります。 そんなことばにやさしく寄り添うようなトルンカの挿絵にも注目。絶版。 |